公益社団法人 水沢青年会議所ホームページ
  • 公益社団法人 水沢青年会議所 Facebook

理事長所信

2020年度
公益社団法人水沢青年会議所
第58代 理事長 浅利 祐輔

【2020年度スローガン】

【はじめに】

 初めて参加した例会は今でも鮮明に覚えております。年齢、職種も様々な会員が、各テーブルに分かれ、地域の未来を熱い想いで、夢を持って 、自分はこの様にしたいのだと意見を交換し合い、議論を酌み交わす光景を目の当たりにしました。自分も先輩達の様になりたいと、憧れ、尊敬、目標等、あらゆる感情が 、芽生えたのを思い出します。

 これまで、様々な事業を通じて数多くの体験や出会いに恵まれ、個人の成長となる機会と幾度となく出会いましたが、チャンスを物に出来るかは言うまでもなく自分次第でありました。

 「青年会議所に失敗は無い。あるとしたらやらなかった事が失敗だ。」と教わり、まさに、それを体験し、実感している私が伝えたいことは、理事長であろうが新入会員であろうが、自ら決断し引き受けたポジションでそれぞれが主役となり光輝いていただきたい。昔と比べ会員数は減少しましたが、だからこそ今、私は一人ひとりが主体的に行動する活気ある水沢青年会議所を目指したいと考えます。活気のある青年会議所は活気のあるまちづくり、ひとづくりに必ずや寄与するものと確信しております。我々から奥州地域に活気を生み出そうではありませんか。

【基本理念】

当事者意識を常に持ち、 会員全員で 心を一つにし 物事に取り組もう。

 全会員が、役職、経験、年齢関係なく「主役」となる事で、人数以上の力を発揮し、更に、その力を一つに結集することが出来れば大きな力となり、未知なる可能性に果敢に挑戦する事が出来ます。他人任せにせず、我々が青年としての英知と勇気と情熱をもち、水沢青年会議所が「一味同心」となり、この地域の明るい未来をイメージして行動し続けて参りましょう。

【基本方針】

  • 奥州地域の活気を創出

     私達が住み暮らすこの奥州地域は、岩手県の内陸南部に位置し、人口は11万人を超え、県内第三の人口を擁し、稲作を中心とした複合型農業により、県内屈指の農業地帯となっており、肥沃な大地からは、ブランドの米、リンゴ、牛肉などの全国でも有名な農産物を生産しております。

     国道4号線や東北本線、東北新幹線が通り交通の利便性も良く商業集積が進み、工業団地が整備され商業・工業・農業のバランスがとれた産業基盤が整っております。市内各所で歴史ある豪華絢爛煌びやかな祭りが開かれ、水沢三偉人をはじめとする数々の著名人を輩出し、最近では、国立天文台水沢VLBI観測所がブラックホールの撮影の成功で再び脚光を集め明るい話題となりました。

     この様に、活気のある市というように見受けられますが実際はどうでしょうか?自分が子供の頃に比べ大型店舗が市内各地に出来、昔なかった全国規模の有名店が次々と出店しているにもかかわらず、奥州市が平成28年に行ったアンケート結果を見ますと、自然環境や買い物の利便性が良いという結果の裏では、活気が無いと回答する方が半数以上となっております。

     確かに人口減少、少子高齢化、中心市街地の衰退等、課題は山積していますが、私が考える「活気に溢れるまち」とは、人々が地域に豊富にある魅力の発掘に興味を持ち、主体的に宝探しに参画する事だと考えます。

     大都市には活気が有って地方に活気がないのではありません。我々自身が地元に興味も関心も無く地域の魅力に目を背け、都会と比べ現状を嘆くばかりではなく、自ら魅力を探さなければ活気など生まれるわけがありません。

    魅力の価値観はそれぞれ異なりますが、地方には地方なりの魅力が必ずあり、都会とは違った形の活気が奥州市民の参画により必ずや創出が出来るはずですし、その一翼を我々水沢青年会議所が担い、先導し明るい豊かな社会の実現に向けて力を合わせましょう。

  • 地域の希望である青少年の健全育成

     大人たちから「まったく最近の子供たちは~」と、落胆の言葉を耳にする機会によく遭遇します。
    しかし、それは子供たちが変化したのではなく、子供たちを取り巻く環境が変化しただけではないでしょうか。
     25歳から35歳を対象とした(Benesse報告書」2006年)では、若者の「仕事における態度・能力に対する自信」は、子供時代に「親や学校の先生以外の大人と話すこと」があった若者ほど、「仕事における態度・能力に自信を持っている」となっております。
     このほか、「大勢の友達と遊ぶ事」、「地域の行事に参加する事」などについても仕事における自信の有無において子供時代の体験差が大きいとされております。
     この結果からも読み取れるように、学校や習い事以外でのひとづきあいの経験が不足がちになる事や、パソコンやスマートフォンからの一方的なやりとりに頼ることで、意見交換やコミュニケーション不足になると、将来の人格形成に影響を及ぼす恐れがあります。
     技術の発展に伴い、身近に生活の一部として、様々な情報を手にし、世界と繋がることが出来る便利な世の中であるからこそ、この青少年時期は、同年代は勿論の事、様々な年代との交流を重ねる事で「楽しい事、辛い事、嬉しい事、悔しい事」など、心身の修練へと繋がる幾多の実体験が重要になります。
     その経験は異なる価値観や考え方との出会いであり、秘められた可能性を大きく広げ大人へと成長する準備期間として貴重な財産となり、人生全体を左右するほどの重要な時期です。
     少子高齢化が進み、また、家庭環境の小規模化など、青少年をとりまく環境が変化していくこの現代において、青少年育成は、家族・学校のみならず、地域社会全体での取り組んでいくことが必要となります。
     我々水沢青年会議所が、青少年の健全育成に寄与する為に、出来る事を夢と希望を持って真剣に考え、誇りを持って取り組み、次代の担い手であり、未来へ希望を託す存在である青少年に将来への礎となるよう、記憶にも記録にも残る体験の場を持って「経験から自信」へと伝えてまいります。

  • タイムリーで効果的な情報発信

     我々の運動を広く周知するべく、現在、メディアやホームページ及びSNS等の電子媒体によるものと、広報誌「築く」による紙媒体を利用して、情報を発信しております。
     今後、より効果的なものとなるよう発信力を強化するため、受け取り手が理解し、共感を得られるような工夫をしていきます。
     一方通行とならない情報発信を行うことで、水沢青年会議所の運動に賛同し、意見を頂戴し、参画して頂けるようなリターンを受けられる環境の整備が必要不可欠であります。
     また、スピーディかつタイムリーな発信方法にも留意し、注力する事で、更により良い情報発信を行い、市民の皆さまにとって、水沢青年会議所をより身近に感じて頂き、ご協力を賜るための努力を怠ってはなりません。

    ・脈々と受け継がれてきた歴史のある奥州インディアン旗野球大会の開催

     2020年で63回目を迎え、これまで数々の名勝負を繰り広げられたインディアン旗野球大会は、今や水沢青年会議所の代名詞となりました。青少年の健全育成と地域コミュニティの活性化に大きく寄与してきた本大会が果たす役割は、非常に大きく、重要であり今後も継続していかなくてはなりません。
     行政区単位で構成され、更には小学生・中学生で構成されるチーム編成は、全国的に稀であり、野球を通じて、地域のお兄さん達が弟分の面倒を見る事はリーダーの育成に貢献し、また、地域間の交流を産み、結束を強いものにします。
     近年、参加チーム数の減少は、少子化、スポーツの多様化、地域間の繋がりの希薄化など、理由を上げればきりがありませんが、我々は開催目的を、これまで同様、ぶれる事無く関係者にお伝えし、参加促進に繋げるよう最大限の工夫と努力をした運営をして参ります。

  • 全会員による法人運営に関する認識の共有

     公益法人制度改革により、水沢青年会議所は、2012年に公益社団法人格を取得し、法律に則り、運営をしております。しかし、運営方法の理解については、限られた会員しか理解が出来ていないのが、現状であり、新入会員や経験の浅い会員への研修の場は、必須の項目であります。
     組織の交代が連続するのが特徴である青年会議所に於いて、永遠の課題でありますが、公益法人制度の特徴をしっかりと学び、メリットを最大限に活用し、デメリットの部分を浮き彫りにし、理解を深め良い方向へと対応していかなくてはなりません。
     特定の担当者だけに頼るのではなく、全会員で運営方法の認識の統一を図り共有し、理解を深める事が会の安定した運営の為の基礎となり、自ら主体的に進む事が出来るのであります。

  • 会員拡大と会員の資質向上

     現在の会員数は一番人数が多かった時期と比べ、約三分の一。そして私が入会した10年前と比べても半減しておりますが、奥州市の人口が半減した訳ではありません。まだまだ隠れている人材を、あらゆる人脈、ネットワークを駆使し情報を集め、志を同じうする仲間として迎えに行きましょう。
     会員拡大は、青年会議所の基本運動とも言われますが、その必要性は、組織の存続や運営の為に行うのではなく、世の為、人の為、明るい豊かな社会の実現の為に行う行為だからなのであります。
     故に、一人でも多くの仲間が必要となり、仲間を増やす為には、戦後間もなく復興に向け立ち上がった青年会議所の原点である創始の精神を、我々自身が理解し、しっかりと伝える事が重要であります。
     限られた年齢制限や、卒業と新たな仲間を迎える事の繰り返しという制約のある組織体制の下で、運動を展開していかなくてはなりません。どんなに良いアイデアを持っていたとしても、運動の発信力を高めていくためには多くの仲間が必要となります。また、会を存続させることで、新しい会員へと想いを引き継いていく為に、会員拡大は待ったなしの状況でありますので、会員一丸となり主体的に取り組みましょう。
     会員拡大と連動して、会員の資質向上にも関係する部分としては、入会させっぱなしでフォローを怠るとスリープや早期退会へとなり何の意味も成しませんので、青年会議所運動の価値観を共有する事で真の拡大と言えると考えます。青年会議所は意識変革団体と言われており、入会のきっかけ・動機は、人それぞれでありますが、価値観や考え方が異なる多くの会員が居る中、会が一つとなり同じ方向を向く為にも、会員の資質向上を図るうえで、意思の統一を確認しなければなりません。
     同様に、入会歴の浅い会員にも、理事として力を発揮していただく場面が多々ありますので、水沢青年会議所の会員としての心構えをしっかりと身に付け、個人の成長=会の成長となるよう未来へと繋ぎ続けてまいります。

  • おわりに

     これまでの青年会議所生活において、多くの出会いや学びの機会がありました。
     入会当初はなかなか理解が出来ず、参加の基準を自分で都合良く決め、忙しいとか時間が無いなど理由をつけて自らそのチャンスを遠ざけてしまいました。しかし、参加する事でしか知り得ない学びや気付きの大きさは、聞いただけでは身に着くのもではなく、自ら参加し体験する事に勝るものはないという事を知りました。

     振り返ってみて、今思う事は、次のことわざが当てはまります。

    「百聞は一見にしかず」
    たくさん聞くよりも実際に自分で見るほうがよいという意味

    このことわざには続きがあります。

    「百見は一考にしかず」
    たくさん見るよりも自分でよく考えないと意味がない

    「百考は一行にしかず」
    考えるだけでなく行動に移すべき

    「百行は一果(効)にしかず」
    行動するだけでなく、成果(効果)をださないと意味がない

    さらには、

    「百効は一幸にしかず」
    成果を上げるだけでなく、それが幸せや喜びに繋がらないといけない

    「百幸は一皇にしかず」
    自分の幸せだけでなく、みんなのことを考える事が大事

    地域の発展や活性化を願い、他人の幸せの為に行動する。明るい豊かな社会の実現の為に。
     我々がその担い手となり、一人ひとりが主役となり舞台に上がりましょう。
     青年会議所は、地域社会への貢献と同時に、己の研鑚を図る場所であり、自己の成長こそが、地域社会の発展へと繋がる場所でもあります。時には、自分の身の丈に合わない役職を与えられ、苦悩する事もありますが、一生懸命、役を演じる事で、不思議と自分の力へと変化させる事が出来るのだと考えます。

     「私達に出来ることは無いか?やらなければならないことは沢山無いか?」を常に考え、積極的に行動し続ける事。そして、水沢青年会議所は、斬新的であり革新的なアイデアをもって、この地域に活気をもたらす、そのような存在でありたいと考えます。

     共に手を取り合い、未来へ向かって進んで参りましょう。

【2020年度組織図】

  • 2020年